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土砂降りの中の体験
私が八丈に来たばかりの頃は・・・と言っても、そんなに昔の話じゃないですよ。ほんの10年前くらいの話です。

今の季節のように、急に冷え込んで、北よりの風と雨がビュービューと吹きすさぶ中、Tシャツとビーサン姿で飛行機から降りてきた観光客が「何だよ!! 寒いじゃないかよ!!」と怒っている姿を見かけることがありました。私たちがバッチリ防寒した格好で待つ到着ロビーには、「亜熱帯地区八丈島!」、「常春の島、八丈!」などと書かれた、夏真っ盛りの写真を使ったPRポスター。今のように、ブログはもちろん、ツィッターやフェイスブックなどのリアルタイムな情報を収集する術がなかった頃、ガイドブックやポスター、あまり更新されることのないホームページを見て、八丈島=常夏のジャングルの島というイメージを抱いてやってくる人が少なくありませんでした。

その観光客が体験ダイビングをご予約のお客様の場合、第一声が
「こんな天気じゃ、ダイビングなんてできませんよね??」
という、否定的なご質問。
「天気は悪いですが、静かで穏やかなポイントがありますので、ダイビングには問題ありませんよ。海の中の方が快適かも知れません♪」
と答えると、
「え・・・できるんですか・・・でも、寒いですよね。こんな天気じゃ・・・。」
まるで、
「申し訳ありませんが、おっしゃる通り、今日はダイビングはできないんですよ」
と言ってほしげな顔つき。
「でも、風邪をひいてもいけませんし、お客様の気が進まないということであれば、お取り止めになられてもキャンセル料は頂いておりませんよ。」
と言ったとたん、ほっとした安堵の表情・・・明らかに嬉しそう。。。

こんなことが何度もあったので、雨が降りそうだったり、気温が低そうな日のご予約には、予め「当日、具合が悪かったり、気分がすぐれないという理由でも、気兼ねなくキャンセルしてくださいね!」と申し添えています。

ところで、昨日も今日も、台風襲来か!?と思えるような雨と風。八丈じゃ、こんなに降っても、誰もニュースにしてくれんのかい!?と思うほど降っているのですが、2日連続で体験ダイビングのご予約が・・・。そして、どちらも悪天候に関わらず「楽しかった♪」と言ってお帰りに。
そう言えば、昔のように「こんなんだとは思わなかった!」というような、期待外れのセリフを聞くことがなくなりました。
情報量がそれだけ増えて、かつリアルタイムになったってことなんでしょうか?

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こちらのシンクロされてる3匹の皆さん。
八丈に幼魚で流れ着き、ほとんど成魚になることがない、いわゆる季節来遊魚です。
私、季節来遊魚というのは、南の方から北方に流れ着き、ある程度は成長するものの、冬になると寒くて死んでしまう魚・・・なんだと思っていました。
でも、こちらの皆さんは、初夏の頃、ものすごく大量にいらっしゃって、まだ水温がそれほど下がらないうちに激減されています。水温の低下以外にも、八丈では暮らしていけない事情があるのではないかと思います。
私たち人間のように、リアルタイムで情報を収集できていればねぇ・・・。
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by akaisaki | 2011-09-27 20:40 | 海の散歩
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