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なんと20年
調べてみたら、実は、レグルスが正式にオープンしたのは1992年6月のことでした。
つまり、ゲストから「もしかしたら・・・?」と指摘されていた通り、レグルスは今年で20年経った・・・らしいです。途中で転職してしまう人が多く、浮き沈みの多いこの業界で、独立してから20年もやってきたというのは、ある意味すごいと思うのですが、もっとすごいのは、本人がそのことに気が付いていませんでした。いや、薄々気が付いていたようなのですが、あえて確認しようと思わなかったようです。

親方が20年も同じ仕事を続けてこられたのは、ひとえに親方独特の少年のような「絶えることのない好奇心」によるものでしょう。
でも、親方にも、ちょっとした倦怠期がありました。
私がレグルスに来たのは、、「エビカニ ガイドブック」出版の準備をしていた頃でした。しかし出版が終わった後しばらくの間も、魚の写真を撮らない時期がありました。本人は覚えていないだろうと思うのですが、私たちが「どうして魚の写真を撮らないですか?」と聞いたところ、「だって、魚の写真は、だいたい持ってるんだもん」という答えがかえってきました。もしかしたら次に「ウミウシ ガイドブック」を出版できるかも知れないという思惑以上に、魚の写真を撮ることに飽きているという雰囲気でした。

これを打開したのが、これも親方独特の「誰かが面白そうなことをやってると、絶対自分もやりたくなる」という性格です。
ブログなどで、たくさんのダイバーが楽しんでいる様子を知る機会が増え、誰かがヘビギンポを調べていると自分も調べ、誰かがベラの幼魚を撮り集めていると聞けば自分も撮り、誰かが他所の深場で新たなスズメダイを見たと言えば自分も八丈の深場へと探しに行き・・・。
そんなことをしているうちに「海水魚」の本を出せるかも知れないという希望が芽生え、急に「今まで撮った写真じゃだめだー!!」と、勢い込んで魚の撮影にいそしむようになったのです。

きっと、倦怠期というのは、単に飽きているというのではなく、無意識に立てていた自分の目標にある程度満足できるところまで到達してしまったという、言わば幸せな状態なんだと思います。
つまり、もっと不幸な状態に自分を追い込めば倦怠期なんて、なくなるのかも。
なんてわけにはいかないので、新しい目標を立てるとか、あるいは今の目標のレベルをもっと高いところに引き上げるとか。

「あー!! 倦怠期だー!!」
と、わめきちらして、うだうだと寝転がっていたって構わないと思うんだけど。

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なーんも考えてなさそうな感じも、たまには良いじゃん。
20年続いた秘訣は、意外とそんなところにあるんじゃないかな。
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by akaisaki | 2012-01-23 18:21 | 海の散歩
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